ヘーゲル「精神現象学」入門

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ヘーゲル「精神現象学」入門

ヘーゲルセイシンゲンショウガクニュウモン

講談社学術文庫

「意識」から「絶対知」へ
ギリシャ以来の壮大な知の体系の再構築に挑んだ、哲学史上最も難解にして重要な著作へのいざない

感覚、知覚、悟性、自己意識、理性、精神。意識は経験をとおして高次に向かい、「絶対知」へと到達する――。近代西洋哲学史上、最も重要にして最も難解とされる大著の核心を、精緻な読解と丁寧な解説で解き明かす。「絶対的な真理」を秘めた神話的な書物という虚妄のベールを剥いで立ち上がる、野心的な哲学像の実現に挑んだヘーゲルの苦闘の跡とは。

非常に難解ではあるが、マルクスやサルトルを魅了し、ハイデガーもけっして無視することができなかった、この哲学史上の名著を、誰でも読めるように、引用と要約と解説を組み合わせて、全体の面白さがわかるようにしたいというねらいだった。さまざまな迷路があり、高台があり、行き止まりのところがあるという、複雑に入り組んだ『精神現象学』という世界の名所案内と地図とを兼ねた書物にしたいと思った。――本書「はしがき」より

※本書の原本は、1996年1月、有斐閣より『ヘーゲル「精神現象学」入門〔新版〕』として刊行されました。


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目次

はしがき
序にかえて――『精神現象学』の意義と位置
序章 『精神現象学』の成立をめぐる謎
第一章 『精神現象学』の基本概念――「序文」と「緒論」
第二章 知と対象の関係構造――意識
第三章 他者との関係のなかで思索し、生きる自覚的な存在――自己意識
第四章 世界を自己とみなす自己意識(1)――観察する理性
第五章 世界を自己とみなす自己意識(2)――行為する理性
第六章 和解に至る「精神」の歴史
第七章 精神の自己認識の完成――宗教
第八章 精神の旅の終着駅――絶対知
あとがきにかえて――『精神現象学』のアクチュアリティ

書誌情報

紙版

発売日

2012年05月11日

ISBN

9784062921091

判型

A6

価格

定価:1,353円(本体1,230円)

通巻番号

2109

ページ数

336ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

原本は、1996年1月、有斐閣より「ヘーゲル『精神現象学』入門〔新版〕」として刊行されたもの。

著者紹介

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