晩年のカント

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電子あり

晩年のカント

バンネンノカント

講談社現代新書

哲学者は精神の黄昏といかに向かい合ったか。

還暦を過ぎ、ようやく購入した自宅。いっさいの装飾を欠いた空間で、家族とのつきあいも絶ち、老哲学者カントは何を考えていたのか? 
三批判書を書き上げ、名声を確かなものとした彼を襲った、ある筆禍事件とは? 
同業の哲学者は一度として招待せず、連日四、五時間におよぶ食卓で繰り広げられる会話。女性や人種に対する高慢と偏見の集積。人の名前を覚えられなくなり、アルファベット順の引き出しをこしらえて会見に臨む姿。ケーニヒスベルク市内の年長の高齢者に対する異様な関心――。
ある老哲学者の、ぎこちない下手な生き方を辿る。


Ⓒ中島義道

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書誌情報

紙版

発売日

2021年01月20日

ISBN

9784065222331

判型

新書

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

2603

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社現代新書

電子版

発売日

2021年01月20日

JDCN

06A0000000000264377P

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