講談社選書メチエ作品一覧

ドゥルーズ 流動の哲学
講談社選書メチエ
資本主義を読みとく鮮烈な哲学。ドゥルーズの薫陶を受けた著者がつづる創造的哲学者〈思考の伝記〉。「差異」「リゾーム」「器官なき身体」。独創的なキータームを駆使して、鮮やかにまた精緻に、〈現代〉と〈人間〉を解読しつづけたドゥルーズ。一切を〈流動の相〉からとらえるその眼差しに映った資本主義、権力、性、分裂症の姿は? 限りなく柔軟、限りなく開かれた、斬新で強烈な「民衆的」哲学の全貌。(講談社選書メチエ)
資本主義を追跡し続けた柔軟この上ない思考現代最大の怪物、資本主義。一切を解体し、回収するこの永久運動の根源=流動する欲望を、精神分析学・数学・文学など諸学を駆使して読み解く最先端思想の全貌。

日常生活のなかの禅
講談社選書メチエ
永平寺の俊英が世に問うアクチュアルな禅。禅はよりよく生きるためのラディカルなスタイルだ。釈尊・道元の教えを元に仏教思想を根幹から説き起こし、現代における禅の可能性を探る、ユニークな坐禅の勧め。
日常生活の底に突如開く深淵――無常。根拠なき生をかかえ、「このままでよいのか」という想いにとらわれるとき、禅はラディカルな技術(メチエ)となる。永平寺の若き俊英が、釈尊・道元の教えを元に仏教思想を根幹から説き起こし、現代における禅の可能性を探る、アクチュアルな坐禅のすすめ。
【目次】
第1章 「根拠」の外部へ――本当の「自己」とは何か
第2章 煩悩のトライアングル――「苦」としての実存
第3章 システムとしての存在――「縁起」の思想
第4章 「自己」とは何か――「方法」としての因果
第5章 「自己」の倫理――生き方の基準はいかに決まるか
第6章 坐禅とは何か――「非思量」を知る
第7章 生のテクニック――「恭敬」の作法

知の教科書 カルチュラル・スタディーズ
講談社選書メチエ
知の教科書シリーズ創刊
楽しい「知」の世界へようこそ――「カルチュラル・スタディーズ」を本当に知っていますか?
1970年代、英国バーミンガム大学・現代文化研究センター発。瞬く間に世界を席巻した新たな知の潮流=カルチュラル・スタディーズ。メディア、サブカルチャー、人種、セクシュアリティ、歴史をどう捉えなおすのか?領域を超えて豊饒な成果を生みつづける文化研究を、基礎から立体的に紹介する格好の入門書。

学問はおもしろい
講談社選書メチエ
忘れられぬ本との出会い、人生を変えた外国体験、異分野からの転身。哲学、歴史、文学など各学問のパラダイムを変えた〈知の達人〉たちが綴る、学問への旅立ち、格闘、魅惑。

メディチ家はなぜ栄えたか
講談社選書メチエ
したたかに政界を生きたジョヴァンニ。知識人を魅したコジモの書籍蒐集。栄華を極めたロレンツォに忍び寄る影。欧州最大の銀行家にして、君主。暴力沙汰を繰り返した弱小一族が、なぜ君主や教皇を生み出せたのか。メディチ家の栄華の秘密に迫る。
【目次】
プロローグ 栄えるということ
第一章 歴史の暗闇の中から
1 謎に包まれた素性
2 義理と人情=ジョヴァンニの処世訓
第二章 コジモの野望
1 言語明瞭、意味不明瞭 コジモの実像に迫る
2 コジモが投獄されたとき
3 フィレンツェへの凱旋
第三章 メディチ銀行の発展
1 躍進するメディチ銀行 中世後期における銀行業
2 メディチ銀行の複眼的戦略
第四章 メディチの平和
1 共和主義とメディチ党
2 国際平和という実益 ミラノ=フィレンツェ同盟へ
第五章 ルネサンスの制覇
1 「プラトン・アカデミー」の設立
2 国際ゴシック対ルネサンス
3 イタリア「ルネサンス化」計画
エピローグ メディチ王国が幕を閉じたとき
文献解題
あとがき

知の教科書 ユング
講談社選書メチエ
楽しい「知」の世界へようこそ――
魂の探求者、ユングのすべて
魂の探求者、ユング。「集合的無意識」・「元型」・「コンプレクス」――新たな概念を駆使し、より深く、人間のこころの実相に迫る。生涯から、心理技法の最前線、そしてその思想の暗部まで、メチエ内新シリーズ「知の教科書」で、立体的にユング思想の全貌を解明する。

全地球化するマネー ドル・円・ユーロを読む
講談社選書メチエ
「自由化」というパンドラの箱は、すでに開けられた。情報に翻弄された莫大な資金が、瞬時に地球を駆けめぐる。世界を支配する「不確実性」。弄流するマネーは、アメリカの陰謀なのか?市場という怪物は制御可能か?20世紀の国際金融史を総括し、起こりうる金融危機への対処を模索する。
【目次】
序章 「グローバル時代」の逆説
第1章 パンドラの箱は開けられた 情報化と自由化
1 情報革命と「グローバル化」
2 誰のための「自由化」
3 社会主義圏の崩壊
第2章 債務を抱えた基軸通貨国
1 ドルの復活?
2 乱高下するドル
3 「世界の銀行」アメリカ
第3章 途上国への資金の流れ
1 「ブーム」と「破綻」の歴史
2 中南米の債務危機
3 二つの通貨危機
4 通貨危機からの教訓
第4章 円とユーロの行末 三極化あるいは二極化
1 ユーロの登場
2 円の弱さ
終章 「グローバル資本主義」といかに共存するか
注
参考文献
あとがき
索引

漱石のユーモア 〈明治〉の構造
講談社選書メチエ
「叩かれて昼の蚊を吐く木魚かな」俳句、落語、古今東西の文学を駆使して漱石は明治を笑う。金権主義を風刺する『猫』。学校を笑う『坊っちゃん』。『それから』にこめられた文明開化へのまなざし。魯迅の笑いとの比較を通じ、漱石と彼が生きた明治という時代を捉え直す。
【目次】
プロローグ 漱石との出会い
第1章 笑いからみた漱石
1 笑う漱石・笑わない漱石
2 二つの自我
第2章 ユーモアはいかに生まれたか
1 俳句と寄席 江戸の方法
2 博学が生んだユーモア
第3章 「人間」を笑う「猫」
1 猫が見た人間
2 饒舌な猫
3 世間を笑う 苦沙弥と迷亭のユーモア
第4章 学校を笑い飛ばす 『坊ちやん』の学校論
1 正義の敗北
2 学校という聖域を笑う
第5章 都会と田舎の間
1 江戸っ子が見た地方
2 三四郎の上京
3 知識青年たちの苦悩
第6章 西洋との葛藤 漱石のまなざし
1 漱石の英国体験
2 日本の中の西洋
3 明治日本の現実
4 不自然な近代
第7章 魯迅の笑い・漱石の笑い
1 軽巧な笑い・悲憤の笑い
2 阿Qと坊っちゃん
3 漱石のユーモア観
4 ユーモアという文化
5 「東洋的近代」と向き合う
エピローグ 笑いが失われたとき
主要参考文献
あとがき
索引

<玉砕>の軍隊、<生還>の軍隊
講談社選書メチエ
降伏しない日本兵、「降伏は名誉」のアメリカ兵。「バンザイ突撃」は、「9時から5時まで戦う」GIには自殺行為だった。究極の文化衝突としての戦場で両軍兵士はお互いの認識をどう変えたか。両者の思想と行動を比較文化的観点から考察する。

江戸が東京になった日 明治二年の東京遷都
講談社選書メチエ
幕末。「公武合体」そして攘夷の熱気。政治の都・京都を志士が奔(はし)る。都を遷(うつ)すという。大坂か江戸か? 浮上する東の京。遷都をめぐるさまざまな構想……。大坂行幸、東京行幸、京都還幸、そして明治2年3月28日、東京再幸をもって帝都・東京が誕生する。新鮮な天皇イメージ。新たなる「首都」。明治日本のスタートを活き活きと描く。
【目次】
はじめに 「東京遷都」の不思議
第1章 江戸か京か――幕末の首都はどこか
1 花の田舎・洛中の風景
2 政治の都・京都へ
3 京都と江戸の幕府
4 王政復古の首都
第2章 構想のなかの帝都
1 幕府側の新首都構想
2 大久保利通の大阪遷都論
3 江戸への遷都論
4 東西両都論
第3章 天皇と新時代の演出
1 江戸を東京に
2 東京への行幸
3 東の京の天皇
4 京都還幸をめぐって
第4章 帝都東京の誕生
1 東京への再幸
2 三月二八日、遷都
3 帝都東京の出発
4 京都の再生
おわりに 首都・東京へ
あとがき
索引

ビ-トルズ
講談社選書メチエ
英国の片隅から世界へ躍り出た「若造たち」が20世紀を変えた。ルーツとしての「ケルト性」とブラックミュージックの「黒さ」――その絶妙なミクスチュア感覚こそ、彼らの「マジック」の秘密。全世界を席巻し、音楽を、文化を一変させた革命的グループを徹底解剖する。

帝王聖武
講談社選書メチエ
天皇聖武とは本当に心弱き帝王だったのか。女帝2代の後即位した天皇は各地を行幸し、大仏建立を発願する。強い意志と政治力による事業は、やがて天平の大いなる華へと結実する。民衆を結集し、「平城の天武」たらんとした勁き帝王の軌跡を描く。

二次大戦下の「アメリカ民主主義」 総力戦の中の自由
講談社選書メチエ
肥大する国家権力、抑圧される市民の自由。自由の国アメリカはこのジレンマにいかに対処したか。11万余の日系人抑留、人種問題など、アメリカの暗部に光を当て、非常時の自由主義社会をケーススタディする。
【目次】
はじめに
第1章 「新しいアメリカニズム」と市民の自由
1 「新しいアメリカニズム」の形成
2 参戦過程と戦時中の市民的自由の抑圧
第2章 日系人の強制収容とかれらの「忠誠」
1 パールハーバー奇襲攻撃と日本人社会の混乱
2 大統領行政命令9066号への道
3 日系人強制収容と日系人の対応
第3章 アメリカのディレンマ 総力戦体制下の黒人差別
1 戦争の到来とアメリカ黒人
2 平等な参加を求める運動
3 軍隊内の黒人差別と政府の対応
4 一九四三年の人種暴動とヘイト・ストライキ
第4章 戦後を見通した新たな模索 「赤狩り」の嵐を前に
1 黒人運動と政府の方向転換
2 日系人の動員と強制収容の集結
3 戦時中の女性の動員とアメリカ社会
4 米ソ協調と「赤狩り」再開の試み
註
引用文献
あとがき
索引

江戸武士の日常生活 素顔・行動・精神
講談社選書メチエ
江戸の平和が武士の多様な生き方をもたらした。小姓から家老への出世、鷹狩・花見などの趣味、出奔して第2の人生へ――。身分制社会を柔軟に生きた彼らの個性あふれる素顔を追い、江戸社会をとらえなおす。
【目次】
はじめに 新たな武士像をさぐる
第1章 中世から近世へ
1 兵農分離社会が誕生したとき
2 近世人の自国意識
第2章 武士の生活を考える
1 日記から読む武士の素顔
2 三浦氏と石橋氏
3 家老と武士の一日
4 武士が病気にかかったとき
5 結婚・子育て
6 鷹狩りから花見まで
7 家臣の作法
第3章 武士の精神をとらえなおす
1 武士社会の道理
2 出奔・仇討ち・立身出世
3 家臣としての理想像
4 『葉隠』を読み直す
5 武士の虚像と実像
おわりに 武士社会の活力が失われたとき
参考文献
関連年表

奇想天外・英文学講義
講談社選書メチエ
〈英文学〉、こんなにおもしろくていいの?
メディア論、美学、社会学、哲学、美術史……と手を結び、超英文学ここに始まる。
「魔術師シェイクスピア」「記録魔デフォー」「見世物狂キャロル」などなど。英文学の名作と、一見無関係に見える「その外部」に潜むものの不思議な関係とは?光学から哲学、博物学から観相術、さらには造園術から魔術思想まで、人も知る「超」英文学者が噂の講義力で、機略縦横、傍若無人の英文学しゃべりたおし!

アレクサンドロス大王 「世界征服者」の虚像と実像
講談社選書メチエ
戦いごとに成長した天才。弱冠25歳で大国ペルシアを征服。32歳、その早すぎる死は稀代の英雄を神話化した。「完全無欠の軍事的天才にして、高邁なる東西文明融合の推進者」。年代記作家たちが綴る大王像はどこまで信頼できるのか。綿密な原典批判により2300年前の事績を徹底検証し、「世界征服者」の実像に迫る。
【目次】
プロローグ アレクサンドロスの素顔に迫る
第一章 東方遠征への道
1 モザイクの中のアレクサンドロス
2 ギリシア対ペルシア
3 新興軍事国家マケドニア
第二章 グラニコスの会戦 緒戦の勝利
1 相反する二つの伝承
2 両軍の戦略
3 グラニコス渡河戦
第三章 イッソスの会戦 天下分け目の戦い
1 空前のすれ違い
2 対峙
3 決戦
4 何が勝敗を分けたのか
第四章 ガウガメラの会戦 ペルシア帝国の崩壊
1 最後の決戦
2 伝承の生まれるとき
3 将軍アレクサンドロスの実像
第五章 ダレイオスの虚像と実像
1 史料の中のダレイオス
2 モザイクの中のダレイオス
第六章 東方政策をとらえなおす
1 東西融合政策というフィクション
2 民族融合政策を検証する
3 アレクサンドリアはなぜ建設されたか
エピローグ 英雄を超えようとした英雄
あとがき
参考文献
索引

クラシック 不滅の名演奏
講談社選書メチエ
名演とは1つの事件である。マーラーがベートーヴェンがバッハが、バーンスタインによってフルトヴェングラーによってホロヴィッツによって、新たな生命を享け立ち上がる。身体が震え目が眩み手に汗握りながら、我々は「作品」創造の瞬間に立会う。演奏されて初めて作品となるクラシック音楽から、「事件」としての不滅の名演を紹介。記録と記憶に残るコンサート、オペラ12の名演を再現。
【目次】
プロローグ 「名演」の記録と記憶
第1章 フルトヴェングラーの「第九」
(戦後バイロイト音楽祭再開の記念コンサート
1951年7月29日 バイロイト祝祭劇場)
第2章 スカラ座を呪縛したカラスのヴィオレッタ
(カラス/ヴィスコンティのヴェルディ《椿姫》
1955年5月28日 ミラノ・スカラ座)
第3章 《ばらの騎士》の優美
(カラヤン/シュヴァルツコップのリヒャルト・シュトラウス《ばらの騎士》
1960年夏 ザルツブルク祝祭大劇場)
第4章 ホロヴィッツの劇的な復帰
(バッハーシューマンースクリャービンーショパン
1965年5月9日 ニューヨーク・カーネギーホール)
第5章 ウィーンを陶酔させたバーンスタイン
(マーラーの交響曲第五番
1972年5月26日 ウィーン・ムジークフェライン)
第6章 ポリーニの衝撃的再登場
(ドビュッシーの前奏曲第一集ーブーレーズのピアノ・ソナタ第二番
1973年5月26日 ウィーン・コンツェルトハウス)
第7章 ベームとウィーン・フィルの古き良きモーツァルト
(交響曲第四〇番ト短調/第四一番ハ長調
1973年6月 ウィーン・ムジークフェライン)
第8章 《トリスタンとイゾルデ》の華麗な競演
(バイロイトのクライバーとザルツブルクのカラヤン
1972年3月ー4月 ザルツブルク祝祭大劇場
1974年7月ー8月 バイロイト祝祭劇場)
第9章 蘇るモンテヴェルディの響き
(ガーディナー指揮の《聖母マリアの夕べの祈り》
1989年 ヴェネツィア サン・マルコ大聖堂)
第10章 パリ・シャトレ座の《ドン・カルロス》
(ボンディ演出/パッパーノ指揮 ヴェルディのグランド・オペラ
1993年2月ー3月)
第11章 歴史的劇場に響くバルトリの歴史的歌唱
(ヴィヴァルディ「2つの風にかき乱され」
1998年6月 ヴィツェンツァ テアトロ・オリンピコ)
第12章 神話を生むヴァントとベルリン・フィル
(ブルックナーの交響曲第七番
1999年11月 ベルリン・フィルハーモニー)
エピローグ 「名演」
あとがき
〈名演の記録〉

万能人とメディチ家の世紀
講談社選書メチエ
ダ・ヴィンチを凌駕した万能人アルベルティが生きた「激動の世紀」を読む
世俗の贅美溢れる雅都にして、ローマを圧倒する「聖なる都市」=フィレンツェを舞台に繰り広げられた一大ルネサンス絵巻!
メディチ家を筆頭に、都市貴族たちの未曾有の繁栄。物質の王国と表徴の帝国が誕生した。パトロネージと絢爛豪華な芸術、社交と祝祭の坩堝(るつぼ)=花の都(フィレンツェ)、台頭する人文主義者(ユマニスト)たち。聖と俗、科学と魔術、中世と近代が渾然一体となったエネルギッシュな世界……。15世紀(クアトロチエント)随一の万能人アルベルティを水先案内人に、激動の社会とその精神を読み解く。

『古今和歌集』の謎を解く
講談社選書メチエ
『古今集』は巨大迷路である
一千余首に秘められた紀貫之の大いなる仕掛けとは?
『古今集』は「言葉遊び」と「ユーモア」の歌集だった。間違いだらけの「人麻呂」像の不思議。六歌仙でありながら一首しか存在しない喜撰法師の正体とは? 一千余首に秘められた大いなる仕掛けを読み解き、国文学史上の謎に迫る。
【目次】
はじめに
第1章 『古今集』の人麻呂
1 百人百様の人麻呂伝
2 仮名序の謎
第2章 「おほきみつのくらゐ」
1 「おほき」と「おほい」
2 定家が手を加えた『古今集』
3 「きみ」と「身」
第3章 吉野の山の桜
1 存在しない人麻呂の歌
2 友則・貫之と宮廷歌壇
3 「人麻呂」と友則
第4章 言語遊戯書としての『古今集』
1 〈かな〉の誕生
2 『古今集』の言葉遊び
3 物名の構造
4 宇多宮廷歌壇の遊戯性
第5章 をかしの歌集
1 俳諧歌 笑いの世界
2 戯笑の人=貫之
3 仮名序の言語遊戯
第6章 「赤人」の謎
1 人麻呂と赤人
2 隠喩としての色
3 撰者の嘆き
第7章 女郎花と馬
1 〈女郎花〉の歌の謎
2 隠された趣向
3 女郎花と遍昭と貫之
第8章 六歌仙考
1 「歌仙」ではない六歌仙
2 喜撰の謎
3 喜撰評を読む
第9章 喜撰とはだれか
1 遍昭と喜撰の関係
2 嵯峨野の「馬」・宇治山の「鹿」
3 都の「辰巳」を推理する
第10章 『古今集』の謎を解く
1 紀氏の没落と再生
2 謎解きが解く謎
おわりに 『古今集』の常識と非常識

カント『純粋理性批判』入門
講談社選書メチエ
カントはおもしろい!
西洋哲学2000年の伝統を破壊した衝撃の書を、やさしく読みつくす。
すべての哲学はカントに流れ入り、カントから再び流れ出す。西洋哲学2000年の伝統を破壊した衝撃の書『純粋理性批判』。「私」「世界」「神」の考察から、「時間」「空間」の構造、形而上学の運命まで、あらゆる思考の極限を究めた哲学史上最大の金字塔を、やさしく、ヴィヴィッドに読みつくす。