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「死ぬのが怖い」とはどういうことか
シヌノガコワイトハドウイウコトカ
- 著: 前野 隆司
死ぬのが怖い」とはそもそも心理学的・進化論的・脳科学的・哲学的にどういうことなのか? 「死ぬのが怖い」状態は無宗教者でも論理的に超越できるのか? この本ではまず、「死ぬのが怖い」人に手を取ってもらうことを起爆剤に、最終的には多くの人に「死とは何か」を考えてもらい、逆に生き生きとした「生」を再発見してもらうことを目指します。本書の目標は「現代日本人型の新しい死生観」を身に付けることになります。
村上憲郎氏(元グーグル米国本社副社長兼グーグル日本法人代表取締役社長)
絶賛!
「主著『脳はなぜ「心」を作ったのか』で、独自の「受動意識仮説」を易しく解説してくれた前野教授が、今度はその仮説を使って「死」について易しく網羅的に解説してくれました。「死が怖い」人も「死が怖くない」人も「死」について考える上では、必読でしょう。」
人は誰でも死ぬのはいやなはずなのに、個人差があるようです。
死ぬのが怖くてたまらない人と、時が来たら受け入れると考える人。
前者は悲観論者で、後者は楽観論者であるようにも思えますが、実はそうでもないようです。前者は認識や存在について突き詰めて考える人、後者は死のことを考えないようにしている人、とも言えるのではないでしょうか。
しかし、人は必ず死ぬのだから、本来、すべての人は「死とは何か」について突き詰めて考えておくべきではないでしょか。
そこでこの本は、科学的、論理的、無宗教的立場から、脳神経科学、進化生物学、社会学、心理学、哲学などの学問分野横断的に「死とは何か」「どうして死ぬのが怖いのか」を考えていくものです。
「死ぬのが怖い」とはそもそも心理学的・進化論的・脳科学的・哲学的にどういうことなのか?
「死ぬのが怖い」状態は無宗教者でも論理的に超越できるのか?
そもそも「死」は何のためにあるのか?
こういった問いに対してシステマティックに答えを出す類書は存在しません。無宗教者の多い日本人にとって、そのような本は真に求められているはずです。
この本ではまず、「死ぬのが怖い」人に手を取ってもらうことを起爆剤に、最終的には多くの人に「死とは何か」を考えてもらい、逆に生き生きとした「生」を再発見してもらうことを目指します。
本書の目標は「現代日本人型の新しい死生観」を身に付けることになります。
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目次
プロローグ 自分という存在の孤独
第一章 人はなぜ死ぬのが怖いのか?
死の脳科学、設計学、進化生物学
第二章 死んでも魂が生き残る方法とは?
死の宗教学、哲学
第三章 死ぬのが怖くなくなる方法とは?
死の統合学、システムデザイン・マネジメント学
第四章 ルート1 「お前はすでに死んでいる」
心は幻想だと理解する道
第五章 ルート2 「自殺は悪か?」
すぐ死ぬこととあとで死ぬことの違いを考える道
第六章 ルート3 「人生は〇・一八秒」
自分の小ささを客観視する道
第七章 ルート4 「死の瞬間は存在するか?」
主観時間は幻想だと理解する道
第八章 ルート5 「あなたというメディア」
自己とは定義の結果だと理解する道
第九章 ルート6 「達人へのループを描け」
幸福学研究からのアプローチ
第十章 ルート7 「いい湯だな♪」
リラクゼーションと東洋思想からのアプローチ
エピローグ 死ぬのは怖くない
書誌情報
紙版
発売日
2013年01月09日
ISBN
9784062177429
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
258ページ
著者紹介
前野隆司(まえのたかし) 山口生まれ、広島育ち。東工大卒。東工大修士課程修了。キヤノン(株)、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ハーバード大学客員教授等を経て、現在慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。博士(工学)。 著書に、『脳はなぜ「心」を作ったのか』『錯覚する脳』(ともに、ちくま文庫)、『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか』(技術評論社)、『記憶』(ビジネス社)、『思考脳力の作り方』(角川oneテーマ21)など。 主宰するヒューマンシステムデザイン研究室では、脳と心から、ヒューマン・ロボットインタラクション、人間・社会システムデザイン、教育学、幸福学まで、人類の平和と幸福のために、多様な研究・教育活動を精力的に行っている。
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