人間・社会・法(長崎純心レクチャーズ)

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人間・社会・法(長崎純心レクチャーズ)

ニンゲンシャカイホウナガサキジュンシンレクチャーズ

創文社オンデマンド叢書

欧米に比べ、法意識が弱いと言われる日本人。私たちにとって法・法律とは何か。著者はまず、法と法律を明確に区別し、国家が定める法律を根拠づける広い意味での法の存在を指摘する。その上で日常生活の中から法や法律の問題を取り上げ、その意義や役割を平易に解説。更には近代国家の成立後わずか一五〇年で西洋法の導入に成功した日本における法の継受の歴史を辿ると共に、日本の法学を批判的に検討、法整備支援や法教育など新しい課題をも紹介する。基本的人権は私たちの生活や社会の仕組みを作る様々な法律の中に規定されているとの考えに基づき、人間と社会と法の関係を説き起こす講演。法に馴染みの薄い人文系読者にも良き入門書となろう。

【目次より】
「長崎純心レクチャーズ」について 片岡千鶴子
目次
はじめに 私たちの生活と法律
法律に対する無関心 生活と法律 法律による規律の意味 人が規範に従う種々相
I 法と法律の区別 日本人は法が嫌いか
言葉の区別 区別の歴史 規範とはなにか、その分類 法と法律の一応の定義 日本人は「法律嫌い」 法への関心 法と道徳
ソフト・ロー 法教育
II 人間・社会における法と法律
一 人間・社会の諸側面
二 法律の規律のしかた 抽象的に
三 法律の規律のしかた 具体的に
四 人間活動と法・法律
a 生存の維持 経済
b 人類の存続 家族
c 人類の安全の確保
d 学問・芸術
e 宗教
III 日本における法・法律と法学
一 日本法の歩み
二 日本の法学の特色
三 まとめ

あとがき


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目次

「長崎純心レクチャーズ」について 片岡千鶴子
目次
はじめに 私たちの生活と法律
法律に対する無関心 生活と法律 法律による規律の意味 人が規範に従う種々相
I 法と法律の区別 日本人は法が嫌いか
言葉の区別 区別の歴史 規範とはなにか、その分類 法と法律の一応の定義 日本人は「法律嫌い」 法への関心 法と道徳 ソフト・ロー 法教育
II 人間・社会における法と法律
一 人間・社会の諸側面
法・法律の入ることのできない領域 非法の問題 現代社会のひとこま 人間・社会の基本的な要素
二 法律の規律のしかた 抽象的に
法律上の義務を設定する方法 行政権が設定する場合 私人が設定する場合 裁判所が設定することができる場合 義務を履行させる方法 自己救済の禁止 自力救済禁止の原則の例外 義務の履行を促す問接的手段
三 法律の規律のしかた 具体的に
刑法 憲法 行政法 民法・商法
四 人間活動と法・法律
a 生存の維持 経済
自由主義時代 福祉国家の誕生 規制緩和の問題
b 人類の存続 家族
家族の機能 家族についての法律の歴史 離婚の諸問題 規範としての法律の特色 家族についての法律の規制 相続の問題
c 人類の安全の確保
安全の確保の歴史 国家による安全の確保 国家を超える安全の確保 環境問題など
d 学問・芸術
国家の関与 学問と芸術の物質的基盤 成果の保護 成果の社会への影響
e 宗教
宗教団体と法律 信教の自由 国家神道の問題 裁判所はどこまで宗教問題を審理できるか
III 日本における法・法律と法学
一 日本法の歩み
明治以前 明治の大変革 その後の発展 第二次世界大戦後 現代
二 日本の法学の特色
法学とは何をするものか 法学の内容 法・法律の科学的研究 法・法律の哲学的研究 法律技術の研究 実定法学と基礎法学の関係 法学者のその他の活動について 日本の法学の特色 その強さと弱さ
三 まとめ

あとがき

書誌情報

電子版

発売日

2022年02月25日

JDCN

06A0000000000396892I

著者紹介

著: 星野 英一(ホシノ エイイチ)

1926~2012年。法学者。東京大学名誉教授。東京大学法学部卒業。文化功労者。 著書に、『民法概論 I 序論・総則 改訂版』『民法概論 II 物権・担保物権 合本再訂版』『民法概論 III 債権総論[補訂版]』『民法概論 IV 契約 合本新訂版』『家族法』『借地・借家法』『民法の焦点PART1総論』『民法のすすめ』『民法のもう一つの学び方[改訂版]』『法学入門』『心の小琴に』『法学者のこころ』『ときの流れを超えて』『人間・社会・法』などがある。

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