アブー・スィネータ村の醜聞 裁判文書からみたエジプトの村社会

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アブー・スィネータ村の醜聞 裁判文書からみたエジプトの村社会

アブースィネータムラノシュウブン サイバンブンショカラミタエジプトノムラシャカイ

創文社オンデマンド叢書

〈私とあなたの関係〉という身近なミクロ世界で起った醜聞を通し近代エジプトの社会システムを考察。

【目次より】
凡例
プロローグ なぜこの本が書かれたのか
村との出会い
「醜聞」論文の執筆
村との再会
この本はどのように書かれているか
第一部 アブー・スィネータ村
一 村へ
二 村の概観
三 地域社会のなかでの村
第二部 文書「アブー・スィネータ村の醜聞」
一 「醜聞」文書解題
二 訴訟三題
第三部 伝承「アブー・スィネータ村の醜聞」
一 「聞き取り調査」解説
二 聞き取り調査結果
第四部 「醜聞」にみるアブー・スィネータ村
一 村社会の住民構成
二 村社会の人間関係
三 村社会と村長(ウムダ)
第五部 アブー・スィネータ村の一五〇年
一 「醜聞」文書と伝承
二 村の政治 継続と変化
三 村は共同体? 宗教意識からみた村社会
エピローグ 「醜聞」にみる村社会の「日常性」
「出来事」としての「醜聞」
村の日常生活と「醜聞」
アワンタにみる村社会の人間関係
社会化される人間関係
あとがき

文献解題


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目次

凡例
目次
プロローグ なぜこの本が書かれたのか
村との出会い
「醜聞」論文の執筆
村との再会
この本はどのように書かれているか
第一部 アブー・スィネータ村
一 村へ
カイロからカナーティルヘ
カナーティル余話
カナーティルから村へ
車中からみる農村の変化
二 村の概観
県における代表的な村
典型的なカルヤ型村落
村の生活空間
三 地域社会のなかでの村
地方行政のなかの村
地域経済のなかの村
村の有力家系(アーイラ)
第二部 文書「アブー・スィネータ村の醜聞」
一 「醜聞」文書解題
エジプト総督内閣官房文書
「醜聞」文書
「醜聞」の社会背景
エジプト農村社会史のなかの「醜聞」
二 訴訟三題
1 イブラヒーム・バドル訴訟
2 アブドゥルワッハーブ・ムサッラム訴訟
3 バダウィー・バッリーン訴訟
第三部 伝承「アブー・スィネータ村の醜聞」
一 「聞き取り調査」解説
アブー・スィネータ村訪問
聞き取り 一九八六─八七年
聞き取り 一九八八─九二年
聞き取り 一九九三年
聞き取り 一九九四─九五年
二 聞き取り調査結果
1 聞き取り 一九八六─八七年
『文書』で確認できる「醜聞」要旨
2 聞き取り 一九九三─九五年
第四部 「醜聞」にみるアブー・スィネータ村
一 村社会の住民構成
「醜聞」関係者
閉鎖空間としての村社会
開放空間としての村社会
二 村社会の人間関係
村社会の人間関係
婚姻によるネットワーク社会としての村社会
三 村社会と村長(ウムダ)
強い村長、弱い村長
父のような村長
第五部 アブー・スィネータ村の一五〇年
一 「醜聞」文書と伝承
伝えられる「醜聞」
隠される「醜聞」
現在に生きる「醜聞」
二 村の政治 継続と変化
アブー・スィネータ村讃歌
国の政治と村の政治
アーイラ政治の終焉?
三 村は共同体? 宗教意識からみた村社会
シーディー・マシュアル伝承
古い世代の宗教意識
若い世代の宗教意識
エピローグ 「醜聞」にみる村社会の「日常性」
「出来事」としての「醜聞」
村の日常生活と「醜聞」
アワンタにみる村社会の人間関係
社会化される人間関係
あとがき

文献解題

書誌情報

電子版

発売日

2022年02月25日

JDCN

06A0000000000396920L

著者紹介

著: 加藤 博(カトウ ヒロシ)

1948年生まれ。 中東史学者。一橋大学名誉教授。一橋大学商学部卒業、同大大学院経済学研究科修士課程修了。カイロ大学留学。一橋大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。経済学博士。専門は、中東社会経済史、イスラム社会論。 著書に、『私的土地所有権とエジプト社会』『文明としてのイスラム』『アブー・スィネター村の醜聞』『イスラーム世界の危機と改革』『イスラム世界の常識と非常識』『イスラム世界論』『イスラム世界の経済史』『「イスラムvs.西欧」の近代』『ナイル 地域をつむぐ川』『イスラム経済論 イスラムの経済倫理』『ムハンマド・アリー 近代エジプトを築いた開明的君主』 など、 訳書に、Cl.カーエン『比較社会経済史 イスラム・ビザンツ・西ヨーロッパ』(共訳)アリー・バラカート『近代エジプトにおける農民反乱 近代エジプト社会史研究入門』(共訳)などがある。

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