国家とは何か 「政治的なもの」の探求

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国家とは何か 「政治的なもの」の探求

コッカトハナニカセイジテキナモノノタンキュウ

創文社オンデマンド叢書

「最大多数の最大幸福」の実現を是と考える功利主義によれば、人権の不可侵性は認められない。つまり、多数の幸福のために、少数の人間が犠牲になることを容認する。ロールズの「正義論」は、功利主義批判の書としてもある。
さて、著者が依拠するのは、「トミスム」である。トミスムとは、中世の大神学者トマス・アクィナスに立ち戻り、カトリック哲学による新しい価値観の立て直しをする考え方である。トミスム法哲学を継承しつつ、「組織された社会の規範」を法の根源とした。
法を制定・執行する国家とは、どのような存在であるのかを、法哲学的に解き明かした重要著作である。

【目次】
はしがき
序論
第一章 国家の予備的な諸要素
第一節 人口を構成するもろもろの人間
A 民族性
B 階級国家
第二節 領土
第二章 国家の構成的な諸要素
予備的考察
第一項 国家の目的=世俗的公共善
第一節 用語および方法の問題
第二節 公共善の主体=公衆
第三節 公共善の形式的対象=公衆がその善益として求めるもの
第四節 公共善の質料的対象あるいは素材
国家と経済
国家と人格の諸価値
もっぱら政治的な諸価値
第五節 世俗的なものと宗教的なもの
第二項 権威あるいは政治的権力
第一節 国家における権威の必要
第二節 政治的「権力」の活動対象
A 固有の意味でいう統治
B 行政
第三節 統治者の諸権利および諸特権の職分的性格
第三項 国家観念についての若干の学説の吟味
第四項 国家の起源の哲学的問題
第一節 国家=自然的社会
第二節 国家の法律的根拠についての論争
第三章 国家の諸性格
第一項 法人としての国家
第二項 主権的社会としての国家
第三項 法に服するものとしての国家
訳者あとがき


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目次

はしがき
序論
第一章 国家の予備的な諸要素
第一節 人口を構成するもろもろの人間
A 民族性
B 階級国家
第二節 領土
第二章 国家の構成的な諸要素
予備的考察
第一項 国家の目的=世俗的公共善
第一節 用語および方法の問題
第二節 公共善の主体=公衆
第三節 公共善の形式的対象=公衆がその善益として求めるもの
第四節 公共善の質料的対象あるいは素材
国家と経済
国家と人格の諸価値
もっぱら政治的な諸価値
第五節 世俗的なものと宗教的なもの
第二項 権威あるいは政治的権力
第一節 国家における権威の必要
第二節 政治的「権力」の活動対象
A 固有の意味でいう統治
B 行政
第三節 統治者の諸権利および諸特権の職分的性格
第三項 国家観念についての若干の学説の吟味
第四項 国家の起源の哲学的問題
第一節 国家=自然的社会
第二節 国家の法律的根拠についての論争
第三章 国家の諸性格
第一項 法人としての国家
第二項 主権的社会としての国家
第三項 法に服するものとしての国家
訳者あとがき

書誌情報

電子版

発売日

2025年03月10日

JDCN

06A0000000000657443X

著者紹介

著: ジャン・ダバン(ジャン・ダバン)

1889~1971年。ベルギーの法学者。リエージュ大学、ルーヴァン大学で教鞭を執る。専門は、自然法論。 著書に、『実定法形成の秘術』『法の一般理論』『権利論』『国家とは何か』、邦訳『法の一般理論』『国家とは何か』『権利論』(すべて水波朗訳)などがある。

訳: 水波 朗(ミズナミ アキラ)

1922~2003年。法学者。九州大学名誉教授。九州帝国大学法文学部法科卒業。専門は法哲学。 著書に、『法の観念 ジャン・ダバンとその周辺』『トマス主義の法哲学 法哲学論文選』(『トマス主義の憲法学 国法学論文選』『ホッブズにおける法と国家』『基本的人権と公共の福祉 日本国憲法講義要録』『自然知と洞見知』、『要説法律学』(共編著)、『自然法』(共著)、 訳書に、ジャン・ダバン『法の一般理論』『国家とは何か』『権利論』などがある。

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