ブルーバックス作品一覧

もう一つの宇宙
もう一つの宇宙
著:A.フレッド・ウルフ,訳:遠山 峻征,訳:大西 央士
ブルーバックス
それは確かに存在し、接触可能だという 私たちとまったく瓜2つの人間がいる別の宇宙――並行宇宙――があり、技術さえ進歩すれば接触可能だなどと、そう簡単に信じられるものではない。しかし、並行宇宙がある、いや、なければならないとする考え方は、量子力学と相対論の双方から、まったく違ったかたちで、必然的に導かれるものなのだという。そして著者は、どちらの理論が導く並行宇宙も、じつは同じものだと考えている。本書は並行宇宙の考え方を中心にすえ、量子力学と相対論を結びつけた新しい宇宙像を、豊富なたとえ話を駆使して平易明快に描き切る。
科学的スキ-上達法
科学的スキ-上達法
著:清水 史郎
ブルーバックス
こんなに簡単にうまくなっていいのか!? どうすれば上級者のように、うまく、速く、格好よくターンできるのか? やれ膝が大事だ、屈伸だ、前傾だ……といろいろなことが言われてきました。どれが本当なのでしょう? そこで本書のアルペンロボットの登場です。決められた単純な動作しかしないロボットがうまく連続ターンをしてくれるなら、その動作こそが本質であることが実証されたわけです。本書にしたがって滑ってみれば、初級者はスキーはこんなに簡単だったのかと驚き、上級者は自分の動作の意味を把握してさらに技を高めることができるでしょう。
眼の健康の科学
眼の健康の科学
著:坪田 一男
ブルーバックス
「目が疲れる」のは涙の不足だった! OA機器の普及にともない、目が疲れると訴える人が増えている。なぜOA機器を操作していると目が疲れるのだろう。海で生まれて陸にあがった生物は、目玉が乾かないように涙という小さな海をつくった。だから涙で目の潤いを保つことが大切なのに、その涙が十分に出ない人が増えているのだ。どうしたらよいか? 最新の眼科学でわかった、目を気持ち良くする生活の知恵と、目はなぜ2つあるのか、透明な組織でいられる理由は?――などの素朴な疑問、基本的な質問に気鋭の臨床眼科医が答える。
パソコンによるデ-タ解析
パソコンによるデ-タ解析
著:新村 秀一
ブルーバックス
●ワープロを卒業し、インターネットの前にすべきことは? パソコンといえば、ワープロ、表計算、データベース、通信、ゲームを思いつく。インターネットも大流行だ。が、ちょっと待ってほしい。パソコンの得意技は、データを解析して情報を取り出すことだった。最近の新しい統計ソフトは、データ解析のための強力な武器で、難しい統計理論も視覚的に容易に理解できる。しかも、話題のWindowsでも稼働する。小さな小さな計算センターを、偉大な知的生産センターに変えてみよう。眺めているだけでは、何も解決できない、何も進展しない。
DNAで何がわかるか
DNAで何がわかるか
著:栗山 孝夫
ブルーバックス
人類の起源は果たしていつか? 「現代人の遺伝子をたどってどんどん過去に遡ると、20万年前、東アフリカにいた1人の女性に行き着く」これが1986年に発表されたイブ仮説。人の細胞内にあるミトコンドリアの遺伝子を世界中から集め、塩基配列の違いを比較して、人類の系統樹を作って出された結論だ。このミトコンドリア、父親のものは子どもに受け継がれないという性質がある。つまり、世界中の人に「あなたのお母さんは誰?」と聞いていったら、1人の共通のお母さんに行き着いたということ。これに驚いたのは、化石の研究者。約440万年前のラミド猿人の化石が、人類に直結する最古の化石としているからだ。これではあまりにも差がありすぎる。人類起源の論争は、はじまったばかりだ。
ひざの痛い人が読む本
ひざの痛い人が読む本
著:井上 和彦,著:福島 茂
ブルーバックス
●太ももをきたえれば、驚くほど痛みが消える 本書は、長年ひざの痛みに苦しんできたジャーナリストが、“ドクターショッピング”の末にたどりついたひざの名医と共同で執筆したものです。高齢化やスポーツ障害による深刻なひざの痛みはどうすれば止められるのか、専門医でも難しい初期の診断から最新の治療法まで、患者さんの立場にたって解説します。 さらに、ほとんどのひざの病気に有効なひざの体操「セッティング法」を紹介します。太ももの筋肉を強化するだけの簡単な体操ですが、これだけで驚くほど痛みが解消するはずです。お医者さんと相談の上、ぜひ続けてみてください。
ハイテク・ダイヤモンド
ハイテク・ダイヤモンド
著:志村 史夫
ブルーバックス
夢のスーパーマテリアル!ダイヤモンドが、超優良半導体として産業界で注目されている。他の物質をしのぐ優れた導電性、熱伝導性で、次世代半導体に要求される高集積化、高機能化が実現できると期待されているのだ。そしてその応用分野はますます広がりを見せ、実用化に不可欠の薄膜ダイヤモンドの人工生成技術も発達してきている。このダイヤモンドを筆頭に、同じ炭素からなる物質が、新材料として続々登場している。カーボン・ファミリーと称されるこれらの新物質が、エレクトロニクスの新時代を切り拓く──。
現代の犯罪心理
現代の犯罪心理
著:中村 希明
ブルーバックス
彼らを凶悪な犯罪に走らせたものは何か? 「なぜ、こんなひどいことを……」とゾッとするような凶悪事件が、このところ日本では多発している。人を巧みにだましても命までは奪わないのが仁義とされたサギ師が恐ろしい連続殺人を起こすかと思えば、自分の悪口を言っていると妄想を抱いた男に出張帰りの乗客が新幹線の車内で突然刺殺された。また、わが国では比較的少ないとされていたバラバラ事件でさえ、最近は珍しいものではない――。 サリン事件など世間を騒がせた近年の大犯罪を紹介しながら、被害妄想という現代人がとらわれやすい心理を軸に、犯人たちの性格や動機、社会的状況など事件を起こした要因を探る。
ここまできた光技術
ここまできた光技術
著:浮田 宏生
ブルーバックス
光工学が新たな展開を見せている。 超小型のマイクロマシンが話題になっています。その実用化に不可欠なのは、電線のない遠隔操作の駆動装置やエネルギー源。太陽電池、光熱作用、光ひずみ作用、光圧などの技術の中で、光の力作用が最近注目を浴びています。この技術は、マイクロマシニングと結合し、マイクロオプトメカトロニクスとして、産業のすみずみにまで浸透しようとしています。また、将来の人工物と人間の共存を夢みて、新たなサイエンスの森、新たなテクノロジーの森に、ロマンを追求する若人がいます。本書は、そうした最新の光工学の世界へ読者を招待します。
男は女より頭がいいか
男は女より頭がいいか
著:ジョン・ニコルソン,訳:村上 恭子
ブルーバックス
性の違いと役割を科学する 男と女はどちらが頭がいいか――長い間この問いは問題にならなかった。自明だったからだ。もちろん男の方が頭がよかった。地球が平らだったのと同じだ。知的機能をつかさどるのは脳の前頭葉だと信じられていた1870年代、神経解剖学者は男の方が前頭葉が大きく、女は頭頂葉が大きいと主張していた。その後、知的機能をつかさどるのは前頭葉ではなく頭頂葉だと考えられるようになると、突然魔法のように、学者は男の方が頭頂葉が大きいことを発見した……。本書は、男と女の心や体、行動の真の違いはどこに、なぜあるのかを、生物学や心理学のみならず広く多方面から検討し、多くの社会における男性優位がなぜ生じてきたかを考える。
地盤の科学
地盤の科学
編:土木学会関西支部
ブルーバックス
足元の大地の中はどうなっているのだろう!? 私たちがその上で生活している大地――地盤はどのような構造をしているのでしょうか。火山の噴火や地震にともなう地滑り、断層、液状化現象などは地盤の構造とどうかかわり、どこに、どのようにして発生するのでしょうか。巨大土木・建築物や道路、宅地の造成、住宅建築などを通して、私たちは地盤をどのように扱い、利用してきたのでしょう。生活のすべてを支えているといっても過言ではない地盤の構造から利用、探求の方法まで、すべてをやさしく、楽しく語ります。
人間にとって顔とはなにか
人間にとって顔とはなにか
著:レイ・ブル,著:ニコラ・ラムズィ,監・訳:仁平 義明
ブルーバックス
「口では「ルックスは自分にとって重要ではない」と言うが、行為はこの言葉を裏切る」(ハットフィールド) 私たちは他人を意識的・無意識的に「顔」で判断してしまうことが多い。いったい、私たちは、互いに他人をどこまで「外見」で判断しているのだろうか。顔は人生にどんな影響をもたらしているのだろうか。それは、どのような場面で、どれくらいの力を持つのだろうか。本書は、信用度・犯罪・学校といった、様々な場面で持つ「顔の力」を社会心理学的に検証する。 では、恋愛における「顔の果たす役割」の検証からはじめよう。
生物学の考える技術
生物学の考える技術
著:クリス・バ-ナ-ド,著:フランシス・ギルバ-ト,著:ピ-タ-・マグレガ-
ブルーバックス
“なぜ”を科学にする生物学の目のつけどころとは? 一見無心に餌をついばむひよこたちだが、そこにはどんな習性が隠されているのだろうか。グッピーの求愛行動には何かルールがあるのか。生物学の研究は、このようにしばしば偶然の観察と疑問から始まるが、そのプロセスは科学的な視点に基づいた考える技術の積み重ねである。独創的な研究も、基本となる科学的な思考のテクニックがあってこそだ。本書では、生物学における正しい問題設定の仕方から、仮説、予測の立て方、観察データを統計処理する方法まで、一連の研究プロセスの基本を具体例をもとに解説し、科学的な考え方とは何かをさぐる。
感染するとはどういうことか
感染するとはどういうことか
著:中原 英臣,著:佐川 峻
ブルーバックス
病原体の驚くほど巧みな戦略と戦術 この世は病原体でいっぱいだ。隙あらば人体に侵入し、自分のコピーを増やそうと狙っている。そのために備えた、上皮細胞から免疫機構に至る人体の防御態勢をすり抜けるテクニック、もぐり込んだ細胞内で企む自己複製の手段の何と巧みなことか。病原体はどうやって「感染」するのか、そして何が起きると「発病」するのか、感染しても発病する人としない人がいるのは何故か――など、感染症の基本的なメカニズムを明らかにするとともに、永遠に繰り返される感染症と人間との闘いの今と、そして未来を解説。
図解・わかる電子回路
図解・わかる電子回路
著:加藤 肇,著:見城 尚志,著:高橋 久
ブルーバックス
本書には、パーツのリアルな図版と、さまざまな実用回路がいきいきと呈示されている。若者が夢を描き、こういうものを作りたいと発想すれば、それを実現できる、現代にふさわしい電子回路活用事典の登場だ。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。(ブルーバックス・1995年9月刊) ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
電子あり
格闘技「奥義」の科学
格闘技「奥義」の科学
著:吉福 康郎
ブルーバックス
いかなる格闘技でも、超一流の域に達した人は、常人にはうかがい知ることのできない「奥義」を身につけている。わずかに触れただけで相手を吹っ飛ばしたり、3枚重ねの真ん中のレンガだけ割ったり、2倍も体重のある相手の突進を受け止めたり……。しかし、たとえ神秘的に見える「奥義」も、実は力学的に高度な合理性にもとづいたわざであることを、本書は明らかにする。 中国拳法から空手、相撲、グレーシー柔術まで…… 秘められた破壊力、無駄のない美しさ。いかなる格闘技でも、超一流の域に達した人は、常人にはうかがい知ることのできない「奥義」を身につけている。わずかに触れただけで相手を吹っ飛ばしたり、3枚重ねの真ん中のレンガだけ割ったり、2倍も体重のある相手の突進を受け止めたり……。しかし、たとえ神秘的に見える「奥義」も、実は力学的に高度な合理性にもとづいたわざであることを、本書は明らかにする。「奥義」とは、命をかけた真剣勝負とたゆまぬ日々の鍛練から、物理法則をも極めてしまった先人たちの知恵の結集なのである。
電子あり
心と体を生かす性
心と体を生かす性
著:石濱 淳美
ブルーバックス
「性は一生」の考え方が心身の健康をもたらす! 性欲も性ホルモンも中高年になれば衰えるのは当然と思っている人は多いが、性医学の最新の研究によれば、人間の性ホルモンが多量に分泌されるのは20歳代と50歳以後であり、しかも、性欲をコントロールしているのは睾丸や卵巣などの性器官ではなく脳にある性中枢だという。「生は性であり、性は脳である」と言われるのはこのためだ。誤解の多い中高年者の性欲についても本書を読めば、性機能と脳と体のトータルな関係から、性欲は自然なものであることが納得でき、中高年者に避けられないさまざまな心身の老化現象も、それに適した方法をとることで避けられることがわかるだろう。すなわち、男女の情動行動としてのセックスを一生の間楽しむことが、心身の老化防止にすこぶる有効なのである。
速読トレーニング
速読トレーニング
著:佐藤 泰正
ブルーバックス
速読術は、受験・ビジネス・教養のキーワード 〈情報収集〉の上手下手が問われようとしている時代です。パソコン通信がもてはやされるのは、必要な情報を必要な時に入手できるからですが、この情報の根幹をなしているのは、いうまでもなく文字を読む作業です。そこで、文章をいかに速く正確に読むか、つまり速読術が、情報収集のキーポイントになってくるのです。この速読術のコツを身につける手段として何よりも効果的なのは、大量のトレーニングです。ブルーバックス『速読の科学』が理論篇なら、本書はその実践篇。しかも、速読研究の第一人者によるトレーニング教則本の決定版といえるでしょう。
傷ついた子供の心の癒し方
傷ついた子供の心の癒し方
著:シンシア・モナハン,訳:青木 薫
ブルーバックス
子供たちの心を見つめつづけてきたカウンセラーが語る“癒しの方法” 突然の事故や災害でとてつもない恐怖にさらされた子供は、心に耐えがたい傷=トラウマを負ってしまう。たとえば、阪神大震災で不幸な体験をした子供たちのなかには、時間がたってもなお傷が癒えぬまま深く苦しんでいる子供もいるという。体の傷とは違って目には見えないが、心の傷にも適切な治療が必要なことに変わりはない。そのために大人たちはどう手をさしのべてやればよいのか、経験豊富なカウンセラーが実例を挙げながらやさしく語りかける。
エイズウイルスとの闘い
エイズウイルスとの闘い
著:岡本 尚,著:畑 明,著:岡田 新
ブルーバックス
エイズ克服の可能性はどこにあるか? 人類の前に立ちはだかる恐るべき疫病エイズ(AIDS)。この死に至る病いの原因が、HIVというウイルスであることが発見されてから10余年、発達した現代の分子生物学、免疫学をもってしても、いまだその決定的な治療法は見つかっていない。なぜか?克服の可能性はどこにあるのか?HIVとのたたかいは、現在も日夜休むことなく世界中で続けられている。本書は、ウイルス学、臨床薬理学からの研究をはじめ、注目を集める遺伝子治療、抗ウイルス剤の新開発など、HIVとの格闘の最前線からの現状、および将来の可能性の報告である。