オッカム『大論理学』註解IV 第III部―1 全68章・第III部―2 全41章

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オッカム『大論理学』註解IV 第III部―1 全68章・第III部―2 全41章

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創文社オンデマンド叢書

アリストテレスの論理学を批判的に継承し中世論理学を集大成したオッカムの主著『SUMMA LOGICAE』はポルピュリオス『イサゴゲー』やアリストテレスのオルガノン全般に関する興味深い注釈とともに、現代論理学や言語哲学と類似した多くのアイデアを展開した。
中世哲学研究のみならず現代哲学や古代哲学研究にとっても第一級の原典を、正確な訳文にくわえ古代哲学とスコラ哲学、同時代の影響関係などを踏まえた詳細な註を付して、世界でも初めての完全な現代語訳として提供する。本巻の第3部―1、2はアリストテレスの『分析論前書』『分析論後書』に対応し、第3部―1では三段論法全般について、第3部―2では厳密な意味での知を生じさせる論証的三段論法について論じられる。中世哲学の場から古代へ更には現代へと新たな光を放つ画期的訳業。

【目次】
三段論法について(三段論法の区分と定義について;論題に入るに先立って、前もって述べられるべき前置きについて;第一格でなされる三段論法について;前章において述べられたことは、如何にして証明されるのか ほか)
論証的三段論法について(「論証」という語によって何が理解されるか。「知る」ということはどれだけ多くの意味で言われるか;どのような語が論証の中に入るのか;論証を行なう者は前もって何を知らなければならないか;論証に必要とされる諸命題の区分について ほか)


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目次

目次
凡例
訳者序文
全巻目次
解説(第III部 - 1,2)
第III部 - 1 三段論法について
第1章 三段論法の区分と定義について
第2章 論題に入るに先立って,前もって述べられるべき前置きについて
第3章 第一格でなされる三段論法について
第4章 前章において述べられたことは,如何にして証明されるのか
第5章 三段論法がどのような場合に全体及び皆無の規則に従っており,どのような場合に従っていないのかを知るための規則
【略】
第65章 複数の説明文を持つ諸命題から構成された三段論法について
第66章 排他命題から構成された三段論法について
第67章 例外命題から構成された三段論法について
第68章 複合命題の三段論法について
第III部 - 2 論証的三段論法について
第1章 「論証」という語によって何が理解されるか.「知る」ということはどれだけ多くの意味で言われるか
第2章 どのような語が論証の中に入るのか
第3章 論証を行なう者は前もって何を知らなければならないか
第4章 論証に必要とされる諸命題の区分について
第5章 論証に必要とされる諸命題の特性について.永遠不滅な命題から,如何にして論証は成立するか
【略】
第33章 併意語である定義されるものについて.それらは如何にして定義されるか
第34章 併意語の定義は,定義されるものについて如何にして認識されうるか
第35章 「……であるか」という問いは如何にして決着するか.自体的に第二の仕方で述語づけられている,疑わしい命題が如何にして明証的に認識されることができるか
第36章 どの様にして特性はその第一の基体に関して,何らかの限定を媒介にして論証されることが可能であるか
第37章 どの様にして特性はその第一の基体よりも下位のものに関して,如何なる限定もなしに論証されることが可能であるか
第38章 正(主)格においてそれ自身の基体が表示するのと同じものを指示し,斜格において他のものを指示する特性について.そのような特性は如何にして,その基体に関して論証されるか
第39章 すべての原因によって,如何にして論証することが可能であるか
第40章 基体によって表示される事物の部分を,斜格において表示する特性について
第41章 「何故であるか」という問いは如何にして決着するか
訳者註解
第III部 - 1 三段論法について
第III部 - 2 論証的三段論法について
あとがき
参考文献
索引

書誌情報

電子版

発売日

2025年03月10日

JDCN

06A0000000000898374U

著者紹介

著: オッカム(ウィリアムの)(オッカム ウィリアムノ)

1285-1347年。フランシスコ会会士、神学者、哲学者。「オッカムの剃刀」の提唱者。オックスフォード大学で学んだ。 著書に、『大論理学』『七巻本自由討論集』『センテンチア註解』などがある。

訳: 渋谷 克美(シブヤ カツミ)

1948年生まれ。金沢大学大学院文学研究科修士課程修了。京都大学博士(文学)。1991-92年UCLA(カリフォルニア大学ロスアンジェルス校)客員研究員。愛知教育大学教授。

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