キリスト教古典叢書10:雅歌注解・講話

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キリスト教古典叢書10:雅歌注解・講話

キリストキョウコテンソウショ10ガカチュウカイコウワ

創文社オンデマンド叢書

「序言」より
「オリゲネス自身、人間関係の基礎となっている……神との関係を常に追い求める人であった.民数記講話において、彼は次のように言っている。
『神の知恵には、限界があるでしょうか。人は、それに近づけば近づくほど、そのうちに深遠を見いだし、それを探求すればするほど、神の知恵が名状し難く、理解し難く、評価し難いものであることを発見します……知識の火によって燃えている魂が、ゆっくり休むことができるときは、いつまでも来ません。魂は常に、善からいっそう善いことは、いっそう善いことからさらに超える高いところへ進むように刺激されています」(17・4)
このような歩みの到達点は、神との完全な統合である。オリゲネスはさらに述べている。
『神が個々のものにおいてすべてとなられるのは次のようなことである。即ち、あらゆる悪徳のかすを清められ、あらゆる悪意の霧を取り払われて、理性的精神が考えたり、理解したり、思惟したりすることのすべてが神であり、神以外の何ものをも考えず、神を思惟し、神を見、神に固着し、神がそのすべての動きの基準および規範であるということである。』」(諸原理について』3・6・3)
……
敵にさえ及ぶすべての人に対する愛を生み出す神との一致―これはオリゲネスが一生涯追求した理想であり、すべての著作、特に雅歌についての著作において彼が教えることである」

【目次】
序言   P・ネメシェギ
緒言
オリゲネスの聖書解釈
『雅歌注解』
序文
第一巻
第二巻
第三巻
〔第四巻〕
『雅歌講話』
〔ヒエロニムスの〕序文
第一の講話
第二の講話
引用箇所の注
解説の注
参考文献


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目次

序言   P・ネメシェギ
緒言
オリゲネスの聖書解釈
『雅歌注解』
序文
第一巻
第二巻
第三巻
〔第四巻〕
『雅歌講話』
〔ヒエロニムスの〕序文
第一の講話
第二の講話
引用箇所の注
解説の注
参考文献

書誌情報

電子版

発売日

2025年03月10日

JDCN

06A0000000000898366T

著者紹介

編: ペトロ・ネメシェギ(ペトロ・ネメシェギ)

1923-2000年。ハンガリー生まれ。カトリック神学院、上智大学神学部教授。 専門は、教義学(恩恵論、三位一体論、秘跡論)。 著書に、『神の恵みの神学』『主の晩餐』『父と子と聖霊』などがある。

訳: 小高 毅(オダカ タケシ)

1942年生まれ。神学者。アウグスティニアヌム教父研究所(ローマ)で学ぶ。上智大学大学院神学部博士課程修了。神学博士。聖アントニオ神学院教授(組織神学・教父学)。 著書に、『古代キリスト教思想家の世界 教父学序説』『オリゲネス 『ヨハネによる福音注解』研究』『オリゲネス』 『よくわかるカトリック その信仰と魅力』『父の肖像 古代教会の信仰の証し人』『クレド〈わたしは信じます〉 キリスト教の信仰告白』『霊性神学入門』など、 訳書に、オリゲネス『諸原理について』オリゲネス『雅歌注解・講話』オリゲネス『ヨハネによる福音注解』オリゲネス『祈りについて・殉教の勧め』オリゲネス『ヘラクレイデスとの対話』オリゲネス『ローマの信徒への手紙注解』アタナシオス『聖霊論』 などがある。

著: オリゲネス(オリゲネス)

185頃ー254年頃。神学者。ギリシア教父の一人、アレクサンドリア学派の代表的存在。 著書に、『諸原理について』『ヘクサプラ』などがある。

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